NPO法人手話の実 

代表理事  

高谷 紀正

対等な世界を

つくっていくために
互いの立場を

尊重し合える場づくり

NPO法人手話の実について

健聴者、中途難聴者、ろう者、聴こえる人も聴こえない人も、共にコミュニケーションが取れるのが手話です。手話を知らない人に知ってもらう、手話に興味はあるが何から始めればよいか悩んでいる人などに、もっと手話を学べる「きっかけ」「環境づくり」をしています。

全国の中学生・高校生に手話の体験学習、塗り絵絵本「おもわずやってみたくなるかわいい手話」を幼稚園や図書館、高齢者施設などへ寄付をし、広く一般市民(聴者や中途失聴・難聴者)を対象にもっと手話を学べる環境づくりを行っています。

私たちの活動「手話を広める」ということは、手話を知ることでその先にいる手話を使う人たちのことを知り、寄り添う気持ちを持つ人が増えることを目指しています。

手話を知ることで、後ろから声をかけて気付かない人に対して「無視された」と思うのではなく「あの人はもしかしたら聞こえない人かもしれない」という選択肢を持つことができます。そんな人が増えれば、とても優しい社会になると思います。

手話言語に出会って

近隣の火事に気付かなかった、クラクションを鳴らされているのに気付かなかった――。
ろう者※1から日常のエピソードを聞いて、心を打たれたのをきっかけに「手話の実」の活動を始めました。

例えば、英語で「おはよう」「ありがとう」は誰もが意味を理解し、表現することができます。しかし手話に関しては同じ日本に在住していても理解ができず、コミュニケーションを取ることすらままならないのが現状です。手話に興味を持ってほしい、挨拶だけでもできるようになってほしい。そのためには、義務教育の中で手話を勉強する時間を設けてほしいと願っています。

音のない世界

音がある世界と、音のない世界。そこには大きな壁があります。しかし、お互いに信頼して信用して、同じ環境の中で生きていくことで、その壁を無くすことができるのだと考えています。

ろう者にとって手話言語とは「歴史」であり、伝える方法として手話やCL表現(物や人の状態をより具体的に表す手話特有の表現)を用いますが、聴者はことばの伝達でコミュニケーションを取るという言語の違いを理解することが必要です。

手話の実ではろう者・聴者・難聴者交えてみんな一緒に楽しめるさまざまなイベントを企画しています。

※1:平成30年厚生労働省「平成28年生活のしづらさなどに関する調査結果」によると、日本には聴覚障害者が約34万人、日常生活で聞こえにくさを感じている人は約1,400万人以上、難聴を自覚している人は約3,400万人(3人に1人が聞こえに問題を感じてる)いるとされています。

高谷からのメッセージ

皆さんに手話を知って、挨拶だけでもできるようになっていただきたいです。片言だとしても、手話を知ってくれているというだけで、ろう者さんは安心感を得ることができます。

そのためにも、小学校に手話の授業を組み込むことで、子どもたちが手話を知るきっかけとなることを期待しています。また、講習会やサークルなど、手話を学ぶ場を増やすことも必要だと感じており、手話を広く知ってもらえるように活動を展開させていきたいと考えています。

NPO法人手話の実
代表理事 高谷紀正